BUSINESS
事業紹介
調剤系システムをメインに、受託系開発ではニアショアもスタート
調剤薬局・病院向けのシステム開発という特化した分野の開発経験を強みにしながら、
Javaを中心に業務系から企業サイトの構築、ニアショアまで幅広い受託案件をこなす。
■調剤支援システム開発
薬剤情報を制御する
システムを担う
病院や調剤薬局に勤務している薬剤師の調剤業務をサポートするシステムの開発を行っています。クライアントは、薬剤の調合・包装を行う機器を製造するハードメーカー。処方箋・電子カルテの処方情報やさまざまな情報を保管したデータベース(DWH=データウェアハウス)を読み込み、解析して、処方薬・注射薬を調合・包装する機械を動かすことに始まり、薬剤情報や薬袋(薬を入れる袋)の印刷、お薬手帳に貼る帳票の出力などを行うための制御ソフトをつくることが当社の仕事。患者さんの薬歴の作成、薬の種類や量のチェックといったことも行い、薬剤師のミスを防ぐなど薬局にとって重要な役割を果たすシステムです。
ソフトウェア自体はほぼパッケージ化されていますが、薬袋のサイズやデザイン、機器の表示の仕方などが薬局によって異なるため、それらを個別にカスタマイズし、機器と制御ソフトをアッセンブリして導入することが開発業務としては中心となります。新設の病院や調剤薬局に導入したシステムを新しいものに入れ替えるケースも多く、年間を通して開発業務が行われています。
当社では主に関東圏の院内薬局や店舗を担当しており、導入にあたっては担当した技術者が現地に赴き、セッティング、稼働テスト、薬剤師への使い方のレクチャーなどを実施。このため薬のことを通して医療に関するさまざまなことが学べるほか、土地柄の違う場所でその風土に触れながら視野を広げられることも魅力と言えるかもしれません。システムに不具合などが発生した場合には現地で修正を行うこともあり、頼れるパートナーとして信頼をいただいています。
■受託システム開発(SI)
迅速、高品質なソフトウェアづくり
Java、C#などによる受託開発にも力を入れています。販売系から受発注・入出荷システム、売上管理や会員等の管理、各種集計分析といった、いわゆる業務系・基幹系システムに始まり、機械制御などFA関連、ネットワーク監視等々、多種多様なシステムの開発に対応できることが当社の強み。Webシステムや小規模クライアント・サーバーシステム(C/S)などクライアントのニーズに即したかたちでの提案・開発を行ってシステムサービスを提供しています。
開発にあたってはそのシステムのなかで重要な機能を優先し、柔軟にプロジェクトを進めるアジャイル開発を推進し、迅速かつ品質の高いソフトウェアづくりを目指しています。それにより顧客満足度を高めると同時に、技術者のスキルアップ・成長を促しています。最近では、介護施設の記録や介護請求をクラウド上で行えるシステムにも携わり、セットアップや操作に関するレクチャーを行うといった、時代性の強い業務に関わっています。また、札幌という地域特性を生かし、首都圏ではなく地方で開発や保守業務を行うニアショア事業にも取り組み、2019年から大手情報会社が手掛けるB to Cサービスの企業向けホームページの運用・保守を請負、システムのトラブル対応やセキュリティ強化、運用方法のアップデートなどを担当。新たなシステム開発も打診されており、業務の拡大を見込んでいます。
■病院系システム開発
薬剤の在庫管理を中心に
医療を支える
調剤支援システムに関連して病院業務システムの開発も当社の得意とする分野となっており、電子カルテとの接続による薬の処方の解析・各機器との連携など調剤関連の制御システムとともに、病院内の薬剤の在庫管理を担うシステムを数多く担当しています。
たとえば緊急の処置が求められる緊迫した救急患者の手術では、そこで使用した薬剤の管理が難しくなってしまうという状況があります。そこで、誰がどんな薬剤をどれくらい使用したかといった情報が、オンラインで直接医事会計に届くようにシステム化するといったソフトウェアの開発を担っています。また、病棟においても、使用した薬剤と在庫量をカウントできるシステムや、患者さんがつける認証用のリストバンドにより、誤った薬の処方を防ぐシステム、院内での抗がん剤調整支援システムなどにも携わっています。
病院内における薬剤の在庫管理は医療そのものに直結するほか、医療用麻薬の管理など、昨今特に厳格化が求められる体制づくりにも関連する重要なシステム。その意味で病院業務の支援を通して、病院で診療や処置を受ける多くの患者さんたちの役に立っているという実感も得られます。ここでもWebシステムやクライアント・サーバシステムなどを病院の状況に合わせて提供しています。危険がともなう薬剤を扱い、また医療事故の防止にも関する業務のため、何よりも安全で正確かつ効率的なシステムの提案と開発に力を入れるなか、関東圏、関西圏でも有数の病院のシステムにも参画。大げさではなく最先端の医療現場に立ち、現場の薬剤師などスタッフの思いに触れられることも、きっとやりがいを感じられると思います。